集中と夢中は似ているようで違うことだとよく思います。
夢中は1つ2つくらいのことしか頭にない。しかし集中はいくつものことを頭で捉えている。
そう感じます。
集中する、ことがめまぐるしく状況が変わるバスケットで競技するために必要です。1点を見つめるとか1つのことだけやり抜こうとする心掛けが果たして集中と言えるのでしょうか。
夢中になる、ことはそのことしか頭にないという解釈が多いと思います。夢中になって食べるとか夢中になって走るとか。
漠然としたことしか考えることができない精神状態もいわば”夢中状態”でしょうか。
そう考えると、ひたすらシャトルランをさせる、ひたすらシューティングをさせる、ひたすらフットワークをさせるという取り組みは、優れたバスケット選手を育てることとはある意味逆行している恐れもあるような気がします。
スピード持久力やシュートの確率を高めることは当然重要なファクターです。しかしバスケットの試合は400m走でもなければスリーポイントコンテストでもありません。脳を”集中モード”にしないといけません。
体はきつい。けど脳は楽ちん。
そんな練習環境に陥っていないでしょうか。
「がむしゃらだけでは乗り越えられない壁がいつかくるよ」と高校生によく話しかけていました。がむしゃらさは絶対に必要なんです。けれどスイッチを切り替えることがどうにもできないとなると、相手がsmartだとこちらのプロセスが悪くなる可能性が上がります。
バスケットは異なる手段の選択を秒刻みで求められます。
集中しようと口にするだけでなく、集中するとはこう言うことだよと改めて伝えることも時には必要かもしれません。
PHYSICAL & BASKETBALL LESSON
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