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2010年9月21日 (火)

佐藤久夫コーチの話で思う

FIBAアジアU-18男子バスケットボール選手権を直前に向かえ、指揮を務める佐藤久夫HCが以下のように述べています。

 

最近、考え方が変わってきています。やはりこの世代でシステムだけのバスケットをしていてもダメで、もっと1on1を積極的にやっていかなければいけません。特にビッグマンは、逃げずに体を張って攻めて欲しいです。

それと日本のようなチームは、60%以上の3Pシュートの成功率が求められます。また、ファウルをもらうようなプレイも必要です。例えば、ディフェンスが来たらパスするのではなく、そこで仕掛けることでファウルをもらうことができます。そういうプレイをもっとして欲しいです。

昔はオープンスペースでの展開を要求しておりそれでも戦えますが、それが日本のスタイルと思われたくありません。

やはり外国人選手と同じようにアグレッシブに体を張るバスケットがあった上で、ちょっと頭の良いオープンスペースを使ったバスケットをしていきたいです。特に体を張ってプレイすることが重要です。

 

まず注目すべき発言は、何といっても冒頭の部分でしょう。

全国各地の強豪校で全国で勝つためのシステムを刷り込まれて育った選手がピックアップされ、U-18トップエンデバー選手に選ばれています。

言い方を変えると、それぞれの監督が持つ個性(システム)の中で目立つ選手、良いスタッツを残している選手なわけです。

そんな彼らをアジアの舞台で”個々として”見てみたら随分と見劣りを感じてしまう。当然と言えば当然のように感じます。

 

 

U-14エンデバーができましたが、「タレントの限定された発掘」が1年早くなっただけな気がします。

小中学生の飽和状態になった非公式戦をまず管理・整理・縮小して、全国すべての競技者登録選手に対してのスキルテストをまず市町村単位で定期的に開催する。
そこでピックアップされた子どもを集めて次は地域、その次は県単位と舞台を大きくしていく。

残念ながら今は、大きな大会に参加できる強いチームの選手か身長がやたらでかい選手に声がかかる環境です。

市町村単位のスキルテストでも、年代別日本代表につながっているとなれば夢のある環境です。例えチームが弱くても、例えチーム事情が乏しくても、例えシステムが古くても、”個々として”の努力次第でチャンスを掴むことができる。

 

1on1を積極的にやる選手を増やしたい。こんな策、どうでしょう。

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コメント

私は賛成ですね!
いろんな人間にチャンスがある!!
それにはピックアップする側の質をあげなきゃ!ですね

投稿: 米こめ | 2010年9月22日 (水) 17時37分

たいへんためになります。うちのほうでも紹介させてください。

投稿: ナガタ | 2010年9月23日 (木) 00時04分

米こめさん、コメントありがとうございます

そうなんですよね。まさにご指摘の通り選考する側にも課題があります。
けれどこういう環境になったら日本バスケット界に新風が吹くに違いない!

投稿: イタン | 2010年9月30日 (木) 13時47分

ナガタさん、コメントありがとうございます

この話はどんどん広がってほしいですね

投稿: イタン | 2010年9月30日 (木) 13時48分

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