5対0の弊害
5対0、つまりディフェンスなしの練習では、5人それぞれが自分以外のプレーヤーを見ます。
すると「人を探す」という行為になります。
実際の試合では、目を向けたエリアがどんな状況か見ることが重要です。
仲間の人数は?
ディフェンスの人数は?
サイドライン、スリーポイントラインなどとの距離間は?
リングへの角度は?
すると「空間を観察する」という行為になります。
いや、5対0でもラインの観察は自然とするでしょ。
と思われる方が多いかもしれませんが、5対0は大概が”思いどおりにできている状況”をシミュレーションしたものだと思うので、例えばボールマンは「自分がここでボールを持っているんだからあいつは○○付近にいるに違いない」という心理になりやすいのではないでしょうか。
つまり5対0は、
『人を探す→見つかる→プレー』
という順序になりやすいのに対し実際の試合は、
『空間を観察する→確認する→選択する→プレー』
という順序で進めるべきです。
未熟な個人力をカバーしようと攻め方のルールばかり刷り込もうとすると、訓練される行為パターンは前者ばかりになりやすく、逆に墓穴を掘ることにもなりかねません。
PHYSICAL & BASKETBALL LESSON
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